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KARAのハラさんが亡くなった。鬱病というのは自分の大切なものを全て奪い去っていく気さえした。睡眠時間とか、美味しいご飯の味とか、自由に動けるエネルギーとか、そういう「今あるもの」だけではなくて、過去の楽しかった頃の思い出とか、そういうもの全部を奪っていく。

 

KARAのハラ、小学校の時からずっと好きだった。KーPOPという名前が初めて日本に入ってきた頃、KARAとか少女時代とか東方神起がブームになってきた頃、私はずっとBUMPとアジカンばかり聞いていたのだけれど、周りの人達がみんなKーPOPと口を揃えて言っていて、何となく自分も話に合わせるためにKーPOPの事を勉強したりしてて。

 

自分の家は厳しくてあまりCDとかを買って貰えなかったから、ウォークマンしか娯楽がない私にとって友達から借りるCDは本当に貴重で、友達に「これ聴きなよ」と渡されるKARAや少女時代の音源を気づいたらずっと聞いていた。今でも初期のKARAや少女時代、T-ARA位までなら唄えると思う。

 

確かその当時好きだった人がハラを推していて、「KARAの中なら誰が好き?」という何回もされる質問に「ハラ」と答えていた。実際ハラが一番可愛くて綺麗だと思っていたし。

 

なんかそういうことを繰り返しているうちに、自分は周りに合わせてるだけで本質的にKーPOPを好まないと気づきつつも、純粋にハラの事は好きになってた。インスタも見てたし。それゆえに本当にショック。毎日どこかで誰かが死んでいて、それに気付かず私達は生きているわけで、人はいずれ死ぬわけで、とか、どうでもよくて私のエゴで本当にショックで苦しい気持ちになった。涙が出てしまった。

 

最近、韓流アイドルの自殺が多い気がする。自殺と断定するのはまだ早いのかもしれないけれど、何となくハラのインスタの最後の投稿に憂いを感じるから、やはり何かしら心に大きなものを抱えていたのだろう。

周りの似たような立場の人達が自殺をして、大勢の人に悲しまれる姿を見て、自分もそうなりたいと思ったのだろうか。若きウェルテルの悩みの出版後に自殺者が急増したみたいに、誰かがやったから自分もいける、と思ったのだろうか。

理由は沢山考えられるけど、きっとその中に正解なんてなくて、本人のいない今、それは一生たどり着けない問題になってしまった。

我々凡人には想像を絶する苦悩や葛藤があったのだろう。それに関して語るのはナンセンスだと思うので語らない。ネットに様々な意見があるが、語っている人は全員自分と周りは同じ人間だと思っている人たちだから。同じ人間に見えて、実は全く人間と人間は別の生き物だということに気づけていないのだ。

 

 

 

あのキラキラしてたハラがミスターとかでダンスを踊っているのを見ていた日々を思い出す。思い返せば、KーPOPの話題でクラスの人達と和気あいあいと話していたなぁ。何故今はこんなにも彼等彼女らを心のどこかで憎み、ネットを憎み、社会を憎み、世の中を憎んでいるのだろうか。

今はあのキラキラした日々もどうしてもハラの自殺とセットで思い出してしまう。ハラを奪ったのが鬱病ならば、私の思い出を奪ったのも鬱病なのだ。

鬱病は私の世界線のそんな所まで侵食してくるのか。ここ数日の睡眠時間とか、そういうのを奪われるのはともかく、良かった過去まで奪っていくのは辞めて欲しい。完全に私のエゴに基づくものだけれど…

ハラは未来まで奪われてしまった。最近の私は体調が最高に悪いのに全然眠れなくて、正直ご飯も食べてなければお風呂にも入れない感じで。そんな最悪な日々だったのだが、鬱病に絶対に未来まで奪われてたまるか、絶対生きてやると思った。お風呂に2時間くらい入った。少し気持ちがシャキッとした。お風呂に入りながらコーラを飲んでみたいと思ってチャレンジしたが胃が受けつけず一口しか飲めなかった。でも風呂に入る事は進歩だ。少しずつほめていこう。

 

自分が毎日日記を体調が悪い時に書かないことにしたのは、あまりにも見るに堪えないマイナスな日記になってしまうからだ。

感情の吐き溜は誰でも作れるけど、そういうのは見ていて面白くないから。

そうじゃなくて、日常の些細な気づきや思想についてまとめ直す時間にしたいと思ってこの日記を書いてて。

今回は久しぶりに書きたい事があったので書いた。依然として体調は悪いし寝れていないのでしばらくまたお休みします。

風邪などにはお気をつけて。では。

 

忘れらんねえよ / 世界であんたは1番綺麗だ

 

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一番好きな唄かもしれない。こんな言葉を作れる人になりたいね…