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朝一で歯医者に行き親知らずの抜歯痕に消毒をしました。家に帰って仮眠を取ったら4時間程寝ており、完全に昼夜が逆転してしまいました。明日は久しぶりの登校日なのに起きれる気がしません。何とも大学生とは怠惰な生き物であるか….少しずつ生活リズムを取り戻したいですね。

傘を差すか差さないか程度の小雨の中を歩いて近くのスーパーに夕飯を買いに行ったら七夕の短冊があり夏を感じました。夏は暑いし日焼けするのであまり好きではないのですが、近頃があまりにもジメジメとしていて、気圧の変化に弱い自分としては一刻も早く梅雨が過ぎ去って欲しいなと思います。その大義名分があれば夏だって受け入れられるでしょう。

七夕の短冊は近くの小学生が書いた物の様で、その中でも3年1組のるい君が「ユーチューバーになりたい」と書いた短冊が買い物の時に目に留まったのですが、それが今も頭から離れません。ジェネレーションギャップといえばいいのか、若さへの羨望・嫉妬といえばいいのか、とにかく面を食らいました。言葉にするのは難しいのですが、るい君は(何回も名前を出して晒しあげてごめんね)本気で多分ユーチューバーになろうとしているのです。その事実が、私が10歳の時にYouTuberなんて職業はなかったなぁであったり、るい君が見ているユーチューバー像と私の見ているYouTuber像は全く異なるんだろうなぁだったり、無知で自分に無敵感があって未来に希望がある感じって若さの特権なんだなぁだったり、ユーチューバーになりたいという気持ちを公言できるのって素敵だなぁだったり、色々な気持ちを逡巡させてくれました。自分は小学生の頃本当は漫画家かアーティスト(BUMP OF CHICKEN)になりたかったのですが、親、先生、同級生、全てにそれを言うのがどうしても恥ずかしく、小学生ながら諦めの気持ちもあったのでそれを何かしらの言葉にすることは一度も出来ませんでした。将来の夢を書かされるタイミングが本当に嫌で、実家の家業を継ぐと書くべきなのかもしれないけど絶対に地元からは離れたい、かといって社会的に推奨される職業の中に興味のあるものはひとつも無い、そんな中で漠然とした「優しい人になりたい」「幸せな人になりたい」といった事を書いて誤魔化したり、「お金持ちになりたい」と書いて茶化したり、そんな感じで将来の事を先送りにし続けていたと記憶しています。嫌なガキ。中学からは度々ここでも書いてある通り父親の方針で成りたくもない医者を目指させられていた訳なので、ちゃんと自分でカウンセラーという目標を持てたのは18歳位かもしれません。まあこうして書いていると、そんな自分が目標を持てただけ幸福で恵まれていると思わされます。せめてその目標位は達成できる様に頑張りたいですね。

七夕を感じると、おやすみプンプンがどうしても浮かんでしまいます。私は過去に自分の好きだったものが恥ずかしくなってしまう悪癖があり、故におやすみプンプンの話ばかりしていた10代の頃の私はクソサブカル野郎で恥ずかしいなぁと思ってしまい、浅野いにお作品から近頃遠ざかってしまっていたのですが、それでもやはりおやすみプンプンは特別なのです。プンプンがこの世に生きているのであれば、7月7日はプンプンが一生離れられない愛子ちゃんの呪いに、唯一正当に向き合える日だと思うのです。だから浅野いにお先生は毎年毎年律儀に七夕に愛子ちゃんのイラストを描いてくれるのだと勝手に感じています。将来の夢を書かされる事が苦痛で仕方がなかった私にとって、中学生までの七夕は「給食に短冊ゼリーが出る日」でしかなく、高校、大学では「つまらない陽キャが身内ノリの大喜利を校門前の短冊に書いて笑っている日」でしかなかったので、それが「愛子ちゃんのイラストを見れる日」になっただけ幸せなのだと思いました。今後七夕に素敵な事があり、私にとっての七夕に付随価値がどんどん生まれていくといいな…