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久しぶりに日記を書きたくなった。ここ2週間、起きる→10時バイト行く→21時に帰る→風呂入って寝るのサイクルをロボットの様に繰り返しており感情が鈍化していたのだが、ワニくんの死を見て、一日一日ちゃんと生きなきゃなぁと思いまして…そもそも、そういう目的でこの日記を始めた訳ですし。

 

ワニくんについてあれこれ騒いでる人達、何なのだろうと思う。純粋に100日間毎日漫画を書いて、最終日に何十万ものRTをされるような、命の儚さや人生の尊さを訴える作品になったのだから、それでいいじゃない…それ以上もそれ以下もないよ…グッズ化とか映画化とか、それらは金に目を付けた汚い企業側の話であって、それらはきくちゆうきさんの描いた「100日後に死ぬワニ」の100日とは別のものでは無いのだろうか、と思っている。もっと簡単に言えばネット弁慶さん乙、です。

私はというとワニくんが死ぬの嫌すぎて、ワニの死ぬ当日は蕁麻疹が出た。極度にストレスが掛かると私は横首から鎖骨に掛けて蕁麻疹が出ます…それが出るくらい悲しかったし、100日目を迎えるにあたってのネットの在り方やメディアのやり方に嫌気が差した。100日目を予想して本人に披露したり、必要以上に考察したりインタビューしたり、ワニはよ死ねやみたいな事を言っていたり、ワニの人気に便乗して「ワニの歌を作りました!」と弾き語り動画を上げるクソサブカルマッシュがいたり、「50日後に100日後に死ぬワニを助けるトラ」がいたり………なんか本当に世の中の嫌な部分で自分が好きだった100日後に死ぬワニと言う作品を汚された感じがして…

やはり「考察」というものには私は強い想い入れがあって、だからこそ中途半端な考察には許しがたいものがあるんです。私の考察はしっかりしているとか、そういう事は欠片も思っていないのですが、「ワニを轢いたのはネズミだ」とか「歩きスマホで死んだ」とか「ワニが3日目で実は死んでいる」とか、ちょっと考えれば違うと分かる事を意気揚々と語っているのが嫌で嫌で。そもそも考察という行為自体は凄い野暮だと思ってるんです。書き手がいて受け取り手がいて、書き手の伝えたいことがあって、それを受け取り手は自由に受け取って、というのが「作品」と言われるものの本質で。私も本当はおやすみプンプンの考察をわざわざ書くのか凄い悩んだんですよね。ネット上の考察を見たりサブカルの感想を見たりしていてもたってもいられなくて、何より浅野いにお先生が描いた零落での「ファンと作者の溝」という部分に、私なりにアンチテーゼであるアンサーを出したかったりしたので、書くに至りましたが。作者と作品への敬意と愛があってこそ、考察というものは成り立つと思っている…100ワニは考察する事よりも100日という時間が過ぎる事に作品価値があるはず…

そもそもその中に100日後に死ぬワニを1日目から見ていた人間は何人居るのだろうか。そういう事をしている人は大方、ワニが死ぬまで10日ぐらいの所で流行に則って一気読みしたタイプだと思ってる。じゃなきゃあの作品を愚弄出来ないもの…

一気読みして「私もみんなと同じように悲しいです」と言っている人、何も分かってないと思います…あれは100日間、一日一日なんでもない日常が描かれてるのに死のカウントダウンが迫ってきて、その中でワニくんが人生をゆっくり生きていることと突如死ぬ事に意味があるので。

だから、ワニについてどうこうSNSで書くのはダサいと思ってる。思いつつ、正直な話「映画化」はやめて欲しいと思った。思ってばっかりか。毎日19:00に更新されて一日一日過ぎてくことに意味があるんだから…せめて映画化するならきくちゆうきさんの100日後に死ぬワニを描くにあたってのドキュメンタリーとかにして欲しい。ワニの日常や恋事情、友情にストーリーを付けるとかだと、あの人間失格の恋愛に焦点を当てたクソ映画みたいになってしまう気がする………

 

いや、ワニくんについて書きすぎた。ともかくまあ私は100ワニ全肯定派です。だって100日毎日描くのって凄いから……ほんとに……毎日更新するはずの私は何をやっているんだ………

 

明日は2月分の給料日。16万円獲得出来る算段。下手なフリーターより働いてるのでは?20歳の今この時間をバイトに当てて本当にいいのかなぁという不安は募るのですが、実はNPOから貰える筈の奨学金が消滅してしまい…約40万ですよ………一気に人生計画が狂ったのでその分バイトをしなきゃいけなくなりまして。

留学生のサポート業務を住み込みでする予定だったのですが、留学生がコロナウイルスの影響で来ない事になり、プログラム自体が無くなってしまったんですよね。家賃保証もサポート費も無くなったので、今から急遽新しい物件を探して引越しをしなくてはならないんです…本当にキツいし忙しいし悲しい。

この2年間、必死にバイトをして奨学金を貰えるように勉強も頑張ってGPAも上げて、このNPO奨学金でやっと「勉強に専念できる安定した生活」が保証されると思っていたのに…中々人生上手くは行かないものですね。

 

NPOのこと、一応家族に連絡しようと思って(あわよくばお金を借りようと思って)この前電話を掛けたら、父が「うちのお客もほぼコロナウイルスのせいで全部キャンセルになり、もうダメです」と言われてしまった。うちは観光業を営んでいたので、コロナウイルスの影響を直面で喰らっているらしい。妹に電話したら、父は完全に鬱状態になっていて、母もヒステリーになっていて、そんな中で大学のお金を払って貰ってこの家を出るのが申し訳なくて辛いと話していた。もう雲野家は地獄絵図です………帰る場所が無い………少しずつ家族の空気が良くなって自分の生活も豊かになっていると思った矢先、これです…人生ジェットコースターシステムやめてください神様………

 

3月は20万稼ぎますよ!私は強い子なので慣れっこです…頑張る………

 

 

眉村ちあき / 顔面ファラウェイ