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今日は成人式だったけれど、私は行かなかった。地元に会いたい人なんて特に居なかったし、年末年始に帰省したばかりでお金も無いし、高校で出来た大切な友達とは会いたい時に連絡していつでも会えるし、成人式をいい事に横行闊歩する同い歳達の中に居て、嫌な目で社会から見られるのが嫌だし。言い訳がましい。

要は行きたいと思わなかったから行かなかった。それだけ。

 

地元は、地元の高校に行った人達のコミュニティがわんさかしており、高校進学で地元を離れた私には居場所がない。携帯を変えたから地元繋がりの人達のLINEなども持っていないし、家の近所に同級生も居ないので私は完全にそのコミュニティから外されてしまった。この前の帰省で同級生と会ったけれど話は噛み合わず、「東京に染ったなぁ」みたいな事を言われたので、もう修復出来ないレベルまで来てしまっているのだろうと思う。小学中学の9年間の私は、今どこにいるのだろう。あの9年間は何だったのだろう…?

地元はやっぱり落ち着く!みたいなインスタの投稿を沢山見て、悲しい気持ちになった。私にとって地元は愛すべき場所では無いのだと気づいてしまったのだ…

 

せっかくの成人の日にそんなダウナーな気持ちでいてはダメだ!と思って、1人で東京を巡った。

最初は吉祥寺。商店街でメンチカツと練り物とたい焼きを買って、井の頭公園で食べた。すごいミスマッチな組み合わせだったけど、どれも美味しくて満足した。吉祥寺の商店街、雰囲気がとても好きでよく来る。そしてだいたいメンチカツの店と、練り物の店と、たい焼きの店に立ち寄って買い物をしてしまう。違うものも食べてみたいのだが、あまりにもこれらが美味しく、商店街に連続して並んでいるのでそこで解決してしまうのだ…新しいお店を開拓しないと。

あとはよく行く雑貨屋と古着屋をみた。冬物が色々置いてあって、これがあれば生活が豊かになるなぁなどと思ったけれど結局何も買わなかった。今になって「やっぱあれ買っておけばよかったなぁ」といったものは無かったので、あれで良かったのだろう。本当にいい物はピーンと来るタイプなので、その出会いがあるまでは我慢していこう…

その後下北沢。吉祥寺で服を見たい欲を押されてしまい、井の頭線で下北沢まで行ってしまった。いつも行く古着屋を4.5件巡ったけれど、私に「こういう服が欲しい!」というビジョンが無かったので結局何も買わずじまいだった。やはり冬服はアウター系が多いのでどうしても値段が高く、パッと買えるものがない。でも店員さんと話をしたり、ファッションが好きな若者のコーデを沢山見れたりしたので満足。少しずつ欲しい服が明確になってきたから、給料が振り込まれたらまた行こうかな。

そのまま渋谷。渋谷で髪を切った。パーマも掛けた。渋谷の美容師さんはやはり凄くて、すごい漠然としたイメージしか伝えなかったのにいつの間にか自分の理想としてた髪型にしてくれた。パーマの掛かり方も凄い良くて、美容院嫌いが一瞬でなくなった。これからもここに通おう。お値段もそれなりにしたけど、自分にお金をかけるのは悪い事ではないし、費用対効果も絶対いいから…今日は成人の日だし。少しくらい贅沢してもいい…そういえば、渋谷で髪を切るの高校の時の夢だったのに突発的にあっさり叶えてしまった。なんて小さな夢…そういう若き日に抱いていた都会への憧れ、ちゃんと全部思い出して回収していかないと。

 

結局、凄い良い一日になったから満足。これで私はもう言い訳のきかない「成人」なのだ…未成年だった頃(といってもつい半年前までで、私の人生の97%を占めているのだが)に思い描いていた成人に私はなれているのだろうか…成人の実感は何も無いけど。

とりあえず、自分が未成年の時に願っていた都会での、自己責任の元の自由な生活というのを私は出来ている。気付いてなかったけどいつの間にか出来てる。今日は何かそういう事に気づいた日だった。自己責任って便利なようで難しい言葉で、その言葉を背負えているのかはわからないけれど、過去の痛み恨み辛み、ルサンチマンを全部昇華して幸せになってやろうと思いました。成人。

 

Creepy Nuts / トレンチコートマフィア