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天気も気分もよかったので渋谷へお出かけをした。ずっと行きたかったAKIRA展とポケモンセンター渋谷へ行った。

好きなイベントにすぐ行けるのは東京に住んでいる人間の特権だ。田舎にいた時は、行きたくても行けない展示会やライブやサイン会が沢山あって、そんな環境を呪ったものだ……自分が東京にいるのだということを再確認した。せっかく東京にいるのだから、環境を呪っていた過去の自分まで東京でできることをやりつくそうと思った。

 

渋谷はやはり嫌いな街だった。もうドブの匂いにも新鮮さを感じられなくなってきたし、その臭いが人混みの一人一人が付けてる香水の色んな匂いと混じって、最悪な臭いを作る。

毎回毎回誰か違う人がYouTuberとしての撮影やフリーハグ、宗教演説、ライブのビラ配りしていて、各々の自慰行為を押し付けられたような気分になる。とにかく人混みが嫌いだ。私はこの街で一生は生きていけないだろうと思った。

田舎に住んでいた時にずっと憧れだった東京はこんなものなのだろうか。私が楽しみきれていないのか、みんなそう思っているのか、分からないなぁ。いつもの「ここに行けば・これをやれれば 救われる」という過度な期待が巻き起こした結果なのだろうか…でもそういう「ここに行けば・これをやれれば」が、ここ1.2年で沢山出来ている。東京にこれて、大学にも行けて、一人暮らしできて、心理学を勉強できて、漫画や本を沢山読めて、好きなライブにいけて、極わずかな本当に仲のいい友達とお酒を汲み交わせる。幸せじゃないか。

私はなんと贅沢な人間なのだろうか。環境に適応して、新しいもっと上の幸福を無意識に求めている。ないものねだりはいつまで経っても変わらないのだろうが、今が不幸と言っていたら泣いてばかりだった10代の私に怒られてしまう。今の幸せに気づいて噛み締めなければならない。

 

Cody・Lee(李)/ 東京