9/7.8

9/7

青春18切符が余ったので栃木へ行った。

 

宇都宮で餃子を食べた。美味しかった。何より安い。1人前6つで200円位。ミーハーなのでネットで調べて1番上に出てきた有名店に行った。昼前だったが行列が出来ていたので30分程並んだ。

自分も日本社会に埋もれた人間なので、他者が「いい」と評価したものは安心して「いい」と言える安心感があり、新しい世界に踏み込む時は無意識にそちら側に走ってしまう。

そんな自分が嫌で時折サブカルチャーに走ったりするのだが、結局その動きも多くの人間が行うムーブであり…

何だかんだで結局NARUTOもワンピースも名作なのだ。そういう話だと思う。

 

西那須野に行った。高野悦子さんのお墓にお線香をあげた。本当にお墓に名前が刻まれていて、高野悦子が本当に生きていた事、本当に20歳で死んでしまったことを実感した。

全て赤裸々に書いた日記を勝手に書籍化されて、感化された変人たちや「自分は他とは違う」と思っている人達、心を病んでいる人たちにお墓の前まで来られてしまうのだから高野さんは本当に可哀想だ。

この人が生きていたら何か功績を残していたのだろうか。それとも亡くなったからこそ語り継がれる人になったのだろうか。それは幸せな事なのだろうか。彼女が20歳で死ななかったらどうなっていたのだろうか、あの時何かがあって思い留まっていたらどうだったのだろうか。彼女にとってあの時の死は正解だったのだろうか。お墓の前で考えてしまった。

とにかく、死んだらそこで終わり、だと思った。死後に語られることで生き続ける、なんてよく聞くが、死者にとっては全くの無意味なのではなかろうか。

死よりも辛い生とはあるのだろうか。とにかく、突発的(1~2年くらいでも人生から見たら突発的なものではないだろうか)な死にたいという気持ちで死んでしまうのは良くないのではないかと思う。

鬱の時は考えられなくても、一般的に人間は環境が変わったり自己が成長したりして、幸せに向かうケースなんていくらでもありうるはずだ。それに気づけなくなってしまう事も充分理解しているつもりではあるが…

そういう時に、そういう事に気付かせてくれるのは他者でしかない。他者の存在は必要なのだ…

ともかくそういう事を思った。

 

温泉に入って、家に帰った。色んなところで降りたり乗ったりしてたので電車代を計算したら4000円位になっていた。元を取れた気になってほっとした。貧乏人精神が悲しかった。

 

徹夜後だったので旅中眠くて眠くて仕方がなかったのだが、家に帰ってYouTubeを見てたら0時を回っていた。YouTubeを垂れ流すのやめよう。目指せ健康な生活習慣…

 

9/8

ずっと家に引きこもってNetflixを観て、小説を読んだ。

「何者」を観た。卑屈で、歯がゆくて歯がゆくて最高だった。朝井リョウの描く人間は、人間だ。朝井リョウのような小説が書きたいとさえ思った。朝井リョウの作品を全部読もうと思った。

「火花」を4話分観た。小説のイメージそのままの役者で感動した。全部観たい。

四畳半神話大系」を観終わった。味わう為には大学2年の夏に観るのが1番ふさわしい作品だと思う。小説とアプローチの仕方が違うのにとても良かった。これは大学生が嫌いな卑屈な友人達にぜひ見てほしい。

「dele」を2話観た。最近見るドラマ見るドラマ全部菅田将暉山田孝之が居る。彼らは言わゆるジャニーズ顔ではないのにカッコよくて人間性も豊かそうで好きだ。菅田将暉忘れらんねえよ好きを公言しているのは許せてしまう。童貞じゃないにしろ、考えて努力している凄い人だという尊敬の念があるから。ただdeleはこれ以上観なくて良いかな、という作品だった。麻生久美子は何歳でも綺麗だ。自分は歳上が好きだと感じていたが、歳上が好きなのではなくて美人な歳上が好きなのだ…その辺りを勘違いしてはいけない。自分はそういう人間なのだ。

化物語」を2話観た。完全に西尾維新ワールドだった。いわゆるKADOKAWA系、スクエニ系、といった作品はあまり好まなかったのだが観てみると中々面白い。多くのオタクが惹き込まれるのが分かる。オタクはここから社会知識を取り入れているのだと思うような描写や言動が満載だった。西尾維新の作品はめだかボックス中村光目当てで読んだ大切位だと思っていたが、調べてみると掟上今日子の備忘録なども西尾維新の作品らしい。Wikipediaに載っている功績の凄さと物語シリーズの多さに驚いた。天才と呼ぶにふさわしい人なのだろう。頑張って物語シリーズを観きろうと思う。

山田太一の「飛ぶ夢をしばらく見ない」を半分読んだ。妙にねっとりとした書き口に戸惑ってしまったが雰囲気は好きだ。小説家というのは本当に凄い。日常をあんなにも言葉で表せるなんて。さぞ悩ましく暗い人生を送った経験があるのだろう。だからこそ小説は良いのだ…

 

天気が悪いので外に出あぐねていたらいつの間にか夜だった。何もしていない。生産的か非生産的か、いや傍から客観的な事実を見れば非生産的なのだろうが、それでも「今日は全く無駄だった」とは言えない1日だった。一言も言葉を口にしていないどころか部屋から50歩も歩いていない。今日は雨だったが、晴れていたとてこんな休日ばかりだろう。ニートの才能は十分に有りそうだ。

 

アーバンギャルド / 鏡屋さん

(鬱フェスの眉村さんがあまりにも可愛かったので…)