8/22

朝9時前にあいりん地区を出た。

なかなかにドヤは快適だった。共同の風呂も割と綺麗だったし、宿泊客もあまり変な人は居なかった。夜中に警察の怒号とパトカーのサイレンで起こされたりしたのだが…その辺はご愛嬌なのだろう…

 

下調べもせずとりあえず明石海峡大橋の近くまで行ってみたのだが、車がなくては明石海峡大橋が渡れず、フェリー乗り場を探して海沿いを5キロくらい歩いた。

道を聞いた時、「暑い時は服を脱げ」とおじさんが教えてくれた。田舎の海沿いは上裸でもOKだそうだ。そういっておじさんが笑った時、歯がまばらにしか無かった光景がまだ残っている…オーラルケアはしっかりしようと決めた。

 

フェリーに乗って淡路島へ。浜辺から歩いて道の駅に行き、生しらす丼を食べた。美味しかったが、900円の価値があるかと言われれば…といった感じだった。この旅のどこか田舎の魚市場で朝に新鮮な海鮮丼を食べたい。明石海峡大橋のすぐそばということもあり、観光客だらけの道の駅だったので観光客に向けた値段だったのかな…

淡路島中腹部のもうひとつの道の駅にも行った。そこは観光客は少なかった。テレビ千鳥の相席食堂でその道の駅のタコの姿焼きが紹介されていて、どうしてもそれを食べたかったのだ。高かったので悩んだが、食べなかったら後悔すると思って食べた。昨日の宿泊費くらいの値段がした。まあまあ美味しかった。

 

淡路島はほんとに交通の便が悪くてとても不便だった。電車はおろかバスもほとんど通って居らず、淡路島の中腹部に取り残されてしまった。

 

かくなる上は、とヒッチハイクをした。ヒッチハイクをしたい!とかじゃなくてほんとに徳島に行く手段が全くなかったので…

ヒッチハイクは精神を持っていかれる。8割の人に笑われ、1割の人に無視され、1割の人が睨みつけてくる。悲しくなった。

でも、歩いて道を通ったおじさんが俺にジュースを買ってくれるなどしてくれて、人の温かさというものに触れたりもした。

 

淡路島の中腹なんてほんとに田舎だから交通量もそんなに多くなくて、今日は野宿かと諦めかけつつ必死に立ち尽くして1時間半くらいした所で、60代の会社帰りのおじさんが拾ってくれた。

たまたま出張から徳島に帰る所とのことで、奇跡的な出会いだった。

今の旅の話や、自分が旅に行く事にした経緯や将来の悩みなど、色んなことを聞いてくれて、色んな話をしてくれた。「いつか年長者からしてもらった恩を、年長者になって次の世代に恩返ししてくれ」と言われた。

自分はそんな高尚な人間ではないと思いつつ、とりあえず優しくて心の広い大人になろうと思った。

 

徳島ラーメンが食べたいという話をしたら、駅近くの1番美味しい徳島ラーメンの店の前まで車を走らせてくれた。もう、なんと素敵な…

お名前と住所を聞いたので、地元のお酒を送ろうと思う。いい縁に恵まれた。ヒッチハイクの良いところは人との縁が出来るところだ。

 

今回はたまたま良かったが、例えば煽り運転をする側の運転手とかDQNとか、面白半分で「乗れよ」って行ってくるヤツらとかに拾われたらどうしようか。

田舎のDQNはほんとにDQNだとヒッチハイクをしてる途中で知った。淡路島の田舎でサングラスかけて外車に乗ってる20代とかがいて言葉を失ってしまった。

乗れ、と言われたら「大丈夫です」とは言えない立場じゃないですか…

それで「お前なんか面白いことやれよ」みたいな感じになったら最悪だな、と思った。事件に巻き込まれる可能性だってあるしさ…

ヒッチハイクの難しさと良さを知った。

 

なるべくヒッチハイクは最終手段にしよう…そして、次からヒッチハイクする時は路上じゃなくてどこか道の駅とか観光客の多い場所で、自分から人を選んで話しかけるようにしよう…

 

徳島の健康ランドスーパー銭湯?)で今日は夜を明かそうと思う。いいお風呂に何度でも入れて、寝床もあって、2000~2500で1日過ごせるので最高の最高だ。

健康ランドとネットカフェがあれば旅なんてなんとかなるのだ…

 

こういう体力や気力や時間を作れるのって本当に大学生の間だけだと思うと、今はとても幸せだと思う。

家にずっと居たらきっと精神を病んでいただろう…旅に出てよかった…

約2週間程の度を、15万円程で済ませたいとなると、1日約1万円。1日食費2000円以内、宿泊費3000円以内、雑多2000円以内、交通費2000円以内、と言ったところだろうか。これをオーバーしないように努めたい…

明日は香川の健康ランドをゴールにしようかな。讃岐でうどんを食べよう。

 

台風11号早く消滅してくれ…

 

サニーデイ・サービス / 熱帯低気圧