7/17

今日は私の誕生日である。二十歳になった。酒も煙草も公然とのむことができるし、悪いことをすれば新聞に「Aさん」とでなく「高野悦子二十歳」と書かれる。こんな幼稚なままで「大人」にさせてしまった社会をうらむなあ。

 

私は慣らされる人間ではなく、創造する人間になりたい。「高野悦子」自身になりたい。テレビ、新聞、週刊誌、雑誌、あらゆるものが慣らされる人間にしようとする。。私は、自分の意志で決定したことをやり、あらゆるものにぶつかって必死にもがき、歌をうたい、下手でも絵をかき、泣いたり笑ったり、悲しんだりすることの出来る人間になりたい。


青春を失うと人間は死ぬ。だらだらと惰性で生きていることはない。三十歳になったら自殺を考えてみよう。だが、あと十年生きたとて何になるのか。今の、何の激しさも、情熱ももっていない状態で生きたとて、それが何なのか


よく人は、私が変っているといいます。しかし私は、自分こそ正常な人間であると思っています。不正を憎み、何よりも正義を愛しているやさしい人間であります。今の社会が偏見と不正に充ちていて不正常なのです。


どうしてみんな生きているのか不思議です。そんなにみんなは強いのでしょうか。私が弱いだけなのでしょうか。でも自殺することは結局負けなのです。死ねば何もなくなるのです。死んだあとで、煙草を一服喫ってみたいといったところで、それは不可能なことなのです。


ああ人間はくだらない、卑小だ。大ていの人間は、人間の人間たるを知らずして、社会の中に埋没してただ生きているのだ。自由! 私は何よりも自由を愛す


生きることは苦しい。ほんの一瞬でも立ちどまり、自らの思考を怠惰の中へおしやれば、たちまちあらゆる混沌がどっと押しよせてくる。思考を停止させぬこと。つねに自己の矛盾を論理化しながら進まねばならない。私のあらゆる感覚、感性、情念が一瞬の停止休憩をのぞめば、それは退歩になる。


私の闘争は人間であること、人間をとりもどすというたたかいである。自由をかちとるという闘争なのである。人間を機械の部品にしている資本の論理に私はたたかいをいどむ。


ああ、人は何故こんなにしてまで生きているのだろうか。そのちっぽけさに触れることを恐れながら、それを遠まきにして楽しさを装って生きている。ちっぽけさに気付かず、弱さに気付かず、人生は楽しいものだといっている。

 

今や何ものも信じない。己れ自身もだ。この気持は、何ということはない。空っぽの満足の空間とでも、何とでも名付けてよい、そのものなのだ。ものなのかどうかもわからぬ。何もないのだ。何も起らないのだ。独りである心強さも寂しさも感じないのだ。

 

 

 

 

 

高野悦子さんの二十歳の原点、この20年で呼んできて一番好きな本です。

高野悦子名言集というブログから拝借しました。こんな感じの葛藤が延々と書かれた日記で、彼女は20歳で自殺してしまいます。もっともっと好きな文とかが沢山あるのですがキリがないのでネット上のものを拝借しました。読みたい人は貸すので是非読んで…

 

 

20歳の実感はないし、改めて言うこともない。お酒を買ってみたけど、年齢確認もされなかったし、お酒買えてやったーって感じもしなかった。

色んな人におめでとうのメッセージを貰って、とても嬉しかった。

自分は他人に自分から声を掛けるようなタイプではないのでこういう機会がないと話さない人が山ほど居る。きっと「お誕生日おめでとう」って送るか悩んでやめた、みたいな人がごまんと居るんだろうな〜って感じのポジションの自覚がある。なぜなら俺がその人の誕生日の時に「お誕生日おめでとう」って送るか悩んでやめているから…

 

二個下の後輩から2年振りに連絡が来た。後輩の中で唯一「自分」を知ってくれている子で、彼女も人生や人間に悩んでいて、自分と同じ目をしていたので気が付いたら仲良くなっていた。

彼女も苦悩して不登校と登校を繰り返しているみたいだった。ほんとに優しい子なので可哀想になってしまった。

先輩と後輩という垣根が無くなった今、会ったら好きになってしまうかもしれない…と思ってご飯に誘われたけどはぐらかしてしまった。

ああ……

 

今日1日、何しようか考えて考え抜いた結果、1人でやりたかったこと全部やる日にしようと思って、かねてからやりたかったゲームをベッドに寝転がりながらずっとやったり、漫画を読んだりしてた。(バイトは前々からお休みにしてたし、大学も奇跡的に休講が重なり全休だった)

 

1人が1番落ち着く。のに孤独を感じた。けど、自分らしくて、そういう休みを取れて良かった。どこかに行こうとか考えてたけど、結局何もしないのが楽だ。それでいいね…

 

人に優しくて苦労しちゃうような、考えすぎちゃうような、10代で出会えた好きな人達と一緒に、自分らしく生きていきたいね、生きていこうと思いました

 

沢山ご迷惑をお掛けしましたがそれでも仲良くしてくれてありがとうございます…これからもよろしくお願いします

 

中島みゆき / ファイト