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結局今日は一睡もできなかった。なので昨日届いた最終兵器彼女を夜通し読んで明け頃に読み終えた。

こんなに苦しい話だったっけ。いわゆる深夜テンションだからこんなに辛い話に思ったのだろうか。それとも人間として成長したからそういう話に思ったのだろうか。確か最初に読んだのは16歳のときだった。荒廃した世界でも愛ってあるんだぜ!みたいな話ってイメージだったんだけど、改めて読んだら人間が人間として生きる事への執着とかその意味とか、大切な人と他人との差とか、愛とか倫理とか正義とか、そういうぐちゃぐちゃとした部分を描いたえげつない作品だった。賛否は分かれるだろうけど、自分はラストシーン含め肯定しますね。きっとただ作品がそこに存在しているだけで、伝わる人には何かが伝わって、伝わらない人には何も伝わらない作品なんだろう。そういう作品に意見をするのはナンセンスだからです。自分の好きな所謂鬱漫画、ぱっとあげた所で「おやすみプンプン」「零落」「惡の華」「血の轍」「ぼくは麻理のなか」「ちーちゃんはちょっと足りない」「NHKにようこそ」とか、、鬱漫画とは言わないけど人の生きにくさを描いてる作品(アゲインとかあしたのジョーとかエヴァとか)、、、そういう漫画、もしくは小説、のレビューには一定数「何が伝えたいのか分からなかった」的なコメントがある。あたかも自分が正常で、作者側に問題があるみたいな言い草が多い。けどそれって結局自分が作品を見て人生観や経験とを照らし合わせて、何も思えなかっただけなんですよね。人間の経験や思想ってそれぞれなので、それが悪いとかではないんですが、伝わらなかった側がそれを語るのってナンセンスなことだと思いませんか。自分はゲルニカを見て涙する事は出来ない。WANIMAやマイヘアで泣くことも出来ないし、カフカと知恵の輪の人達が言ってることも理解できない。それに感動する人もいる。いつかそうなるかもしれない。カフカと知恵の輪に関しては無いだろうけど…自分は自分が世界の中心では無いことを知ってるので、それらに対して言及をしないよ。なのでみなさんも僕の好きに言及をしないでください…分かり合えないことを分かりあって分かり合える人同士固まって生きようじゃありませんか…

 

4時過ぎ、雨が降り止んでアスファルトが少し乾いて、暑くはないけどムワッとした東京の6月下旬の匂いがしたので、歩きたいな〜と思って外に出た。手持ち無沙汰だったのでコンビニでピースライトを買って久しぶりにタバコを吸ってみた。理由とかはほんとにないし「エモいから」なんて下らない意識でもないんだけど、誰も居ない東京でタバコを吸って、むず痒い気持ちになって、すぐ帰ってきた。自分がタバコを吸っていることは大学の友人の誰にも知られてないが、入学当初に軽音サークルのビッチに吸わされて以来惰性で眠れない時や疲れた時だけ吸うようになってしまった。大学の喫煙所でこれみよがしにタバコを吸う金髪でピアスやネックレスを付けてる人達と自分は何ら変わりないのかもしれない。自分はそういう人達を意識的にも無意識的にも多分見下している。でもその根底にあるのは彼らへの嫉妬心や憧れなんだろうと最近思う。人には人の良さがあり人生があり人生観があるんだから、どんな人も見下したりしないでしっかりと接していかなきゃならないのなんて分かってるけど…自分が世界で1番クソだと思ったり、はたまた嫉妬心から他人を見下したり、そんな自分が本当にダサい。自分に自信をもてたらどんなに世界は素敵だろう。世界はひとつなはずなのに、その世界を憂う人もいれば楽しむ人もいる。ってことはきっと世界とはその人がどう受け取るかで全く違うものになるってことなんだろうな…世界に絶望しかないと思っている時に、その事を思い出させてあげられて、その人がすこしでも生きやすい世界にできる人になりたいな…まずは自分が幸せとはなにかを考えて幸せになろうとしなきゃダメだね。ずっとやってるつもりではいるけど。

今日はとてもポエミーで恥ずかしい。

 

今日は土曜だったけど授業があり、大学の友達グループの中で1番(唯一?)真面目で将来の事とかも考えている人と初めて二人きりで帰った。向こうが真面目な話を切り出したので、ずっと将来の話や恋についての話をした。友達グループの中で恋人が居ないのは自分とその子だけだ。分かり合える人が居て、その人が存在してくれるだけで良いっていう関係が理想であり、会って何かをしないと気が済まないなんて傲慢な関係だ。でも理想の関係像に近い人とは仲が良くなってしまいがちで、その関係が崩れるのが怖いから告白なんてできない。そもそも恋人の定義とは?みたいな話をずっとしてた。中々楽しかったけど、最後に「拗らせてるな」で締め括られて一気に辛くなった。そうだよ。拗らせてるよ。

 

寝てないからか、そんな話を出来たからか、今日は感性が何となく良い。

急行から各駅停車に乗り換える時、何となく散歩がしたくなり、その駅で降りてフラフラした。たまたまパン屋に美味しそうなパンが見えて、たまたまそのパンが焼きたてだったから1つ買って、焼きたてのうちに食べたいな〜とフラフラと歩いていたらたまたまいい公園があったのでそこで食べた。パンってこんなに美味かったっけってくらい美味しかった。f:id:GNyabeyabe:20190629162324j:image

めちゃめちゃハトが寄ってきた。東京の鳩は自転車が近づいてきても避けないし私よりよっぽど度胸がある。パンをせがむ鳩の大群の端に1匹、チラチラとこちらを見るけどあんまり近づいては来ない子が居たのでその子に最後の一欠をあげた。人に気を使える優しい子に優しい世の中であった欲しい…その子ただ満腹なだけだったら悲しいな

ともかくそんな何気ない幸せを感じられた。

 

 

今日はこのあとバイトのレッスン資格合宿同期の女の子のレッスンに参加しにその子のバ先まで遠出する。なぜかこの前自分のレッスンに突然来てくれて、参加してくれて、ツーショットを撮って、今度は私のレッスン来てねっ言われた。

これは脈アリというやつ………?

きっと自分がこんなに鬱々として卑屈なことを欠片も知らないし、彼女はめちゃめちゃ明るくて元気いっぱいって感じの子だったし、絶望的に話は合わないと思う。けど来てねって言われた時「今週行くよ〜」って言ってしまったから律儀に約束を守りに行く。自分が結婚するなら、自分と同じくらい物事を考えすぎてしまうような人か、逆にどうしようもなく何も考えてなくて幸せそうな人の2択なんだろう。彼女はきっと後者に該当するし、もしかしたら運命の人なのかもしれない。でも自分は絶対レッスンに参加したらそのまま帰る。きっと自分は思わせぶりの人でチキンで「優しくていい人だけど付き合うのは違うかな〜」な人になるんだろう。それでいい。自分は確証のない責任もエゴも背負えないし押し付けられない。付き合ってみてから考える、とか、こっちも好きなオーラ出しといてワンチャン狙うとか絶対ダメ。倫理観がどうとかじゃなくて自分の心がダメになってしまうから。

めんどくさい人間だ…………

 

そろそろ帰って支度をしなくては。何かあるといいなぁ、何も無いといいなぁ。

 

世界の終わり / THEE MICHELLE GUN ELEPHANT